※今までの乱心よりレベルアップした御乱心小説です。R指定付いて良いんじゃないかと自分で思いたくなる。
※グロやら死ねたやら色々混ざってるのでそれ系苦手な方は本当に読まないで下さい。






出来れば君と同じ色にまりたかった。



君と同じ物を見て、
同じ視点で見合って、
同じ視点から話したかった。


「リタ」

けれど君は俺じゃなくて。
傍で笑う、元騎士団の男を選んだ。
たったそれだけが狂気を導き出した。
どういう理由でこうなったか何て、俺だって判らない。


「……ど…して…?」

掠れた声を鳴らしながら、君は血に濡れた顔で問い掛ける。
そんな君でさえ愛おしいけれど、どうせ手に入れられないのなら俺の手で。
腹部に血の水溜まりを作っている彼女は怯える様に自分から遠ざかった。何で逃げるんだよ。腹部に傷を負った彼女の体を無理矢理抑えつける。

「リタ」
「いや…止めて!!」

拒絶する手まで真っ赤に染まっていた。赤い赤い雫の色。何て綺麗な色なのだろう。俺は彼女の赤い雫が好きだ。
そして髪の毛1本でさえも愛おしい。
振り上げた手で、彼女の頬を叩いた。乾いた音が鳴り響き、彼女が目に涙を溜めたまま俯く。言いたい事は分かってくれたみたいだ。

「リタ、愛してる」

名前を呼ぶだけでも愛おしさが込み上げてきた。
彼女は大分弱っている。顔色は真っ青で、息をするのも精一杯という感じだった。
血の流しすぎだろう。このままほおっておけばリタは確実に死ぬな。




「俺だけを愛して」

そしたら、助けてあげる。


「リタが好きな人、だれ?」


問い掛けると唇を紫に変色させた彼女が答えた。


「…ゆー、り」

ああ、それが一番聞きたくなかった答え。
思わずか細い腕を折ってしまった。彼女が悲鳴を上げる。痛みにもがきながら、折れた右腕を押さえていた。
嗚呼、何て簡単に折れてしまう腕なのだろう。
俺が少し力を加えるだけで簡単に折れてしまったその腕も愛おしい。
君を動かす細胞も、心臓も、肉片も、全てが愛おしいんだ。



「何でアイツなんだ?」

それなのに君は、何故アイツを選ぶ?
どうせリタも分かってるだろう?
アイツが好きなのはエステリーゼ。その気持ちが届く訳無いって。
もう起き上がる気力も無いのか、虚ろな瞳のリタは何も答えなかった。唯唇から血を流しながら、両肩を抱き寄せて体を震わせている。

「リタ」

「…アイツは…優し、い…から……」

それは俺が優しくないって事か。
こんなに愛しているのに何故伝わらないんだ。ムカついたからワザと腹部の傷付けた場所を蹴った。彼女の口から血と唾液の混ざった物が吐き出
される。
そんな姿でさえ愛おしい。全てが愛しい、きみのすべてがいとおしいんだ。


だから、



「永遠に俺だけを思って」


嫌いで良い。
憎んでも構わない。


君が俺を一生思ってくれるなら、それで良い。





頭を撫でたリタの体に合った筈の温もりは、もうそこに無かった。





*混血




リタには自分だけを見て欲しいのに、彼女はユーリとばかり笑い合っている。
其処に殺戮衝動みたいなものが走って、こうなってしまった。みたいなお話。

本当はもっとえげつなかったけど流石に自重した←←
わたしの頭が病気(しかも末期)なのは今に始まったことじゃないです(やかましいわwwwwww



08-09,06



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