※微裏注意



「リタっちは可愛いね」
「な…何言ってんのよ変態!!」
誉め言葉を与えると顔を真っ赤にして全否定する彼女が愛おしいと思ったのは何時だろう。彼女に出会ってからはまるで自分が自分じゃないみた
いだ。
リタの頭を優しく撫でて、それから彼女の読んでいた本を取り上げた。
…本当によくこんな本が読めるな。俺だったら3秒見ただけでギブアップだ。

「ちょっと、返しなさいよ」
小さくか細い手が、此方に突き出される。その手まで愛おしいのは俺が狂っているからだろうか。

「ちゅーしてくれたら良いよ」
ふざけてみると、彼女に肩を思い切り殴られた。林檎みたいに真っ赤な顔が此方を鋭く睨んでいる。
「死ね!!」
そう言って無理矢理本を奪い取ろうとするリタを、此方も無理矢理抱き締めた。腕の中にすっぽりと埋まってしまう彼女が可愛らしい。
――彼女に抱いてしまった気持ちは、例えそれが犯罪でも、もう抑えられる物じゃなくなっていた。
何時の間にか制御出来ない位に膨れ上がっていたんだ。
自分を見失った俺。嗚呼、何てアイデンティティ・クライシス。

「ちょ…痛い、痛いってば」
抱き締める力の強さに苦しくなってきたのかリタが呟いた。本当に愛おしい。
「ねぇ、リタっち」
「…何」
「おっさんもそろそろ限界なのよ」
床まで彼女の体を押し倒して、上に無理矢理被さった。
「ちょ、ちょっと!止めなさいって。ていうか退け!!!」
「だってリタっちが可愛いんだもん、無理」
何か言おうとする唇を無理矢理塞いだ。そして片方の手で彼女の服に手を掛ける。
リタが何か言いたげに此方を見てきたがそれも無視した。目線を反らす瞳を無理矢理此方に向かせる。
「っ…ふ…」
そろそろ苦しくなってきたのだろうか。
自分はまだまだ大丈夫なのだが、15歳の少女と35歳の中年では、やっぱり体力も違って来るのだろう。そっと唇を離した。


「……」
彼女は何も言わずに目を逸らして俯いている。
「リタ」
頭を撫でながら彼女を呼んだ。…彼女が微かに此方を見る。

「俺だけを見て」


君が愛し、視続けるのは俺だけで良い。
もう一度唇を押し当てながら思った。



*アイデンティティ・クライシス


旧サイト14000HITリクのレイリタ微裏。
段々うちのレイリタが病んできてるのは決して気のせいじゃありません。
キリリクされた方からご要望の合った台詞もさりげなく入れてみましたが…違和感ばりばり←←

08-09,03



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