「毎日どう手入れしたらこうなるの?」
「どうって…普通にやってるんだけど」
「凄くさらさらだし、綺麗だわ。リタ」
櫛を片手にジュディスが笑った。
彼女は現在リタに許しを得て彼女の髪をといている。彼女の髪の毛は枝毛も少なく綺麗だ。本当にどう手入れしたらこうなるのだろう。

「ジュディスの方が綺麗じゃない」
「そんな事ないわ、私はぼさぼさだから」
「嘘」
「あら?私、嘘は苦手よ」
にっこりと微笑むと、リタが少しだけ顔を赤くする。彼女は俯きながら小さく[ありがとう]と呟いた。

「貴方って本当に可愛らしいわね」
くすくすと笑った。
すると彼女の顔が耳まで真っ赤になる。…本当に分かりやすい性格だ。

「ちょ…からかわないでよ!!」
「からかってなんかないわ。
私、嘘もお世辞も苦手だから」
ね?と人差し指を唇に添えて笑うと、顔を赤くしたリタが何も言わなくなった。納得したのかは分からないが、とりあえず納得したという事にしよう。
手に握る櫛を握り直す。
ジュディスは再び彼女の髪の毛に手を添えた。



*可愛い、それが本音だから


リクエスト小説第一段。それにしてもこの短さは酷い。



08-08,22



Back