※時期→ウォールブリッチの後に教官がパーティーに加入〜ストラタ到着 ※アスベル視点 「ソーフィー!!」 パスカルがソフィを追いかけ回すのは日常茶飯事だ。遺跡でソフィの幻を一番に発見した彼女としては、ソフィ本人が調べたくて仕方がないのだろ う。最もソフィ本人は逃げ回るのが大半だが。 シェリアを挟んで追いかけっこを続けるパスカルとソフィに苦笑を隠せないまま、何気なくマリク教官を眺めた。あの人はあの光景をどう思っている のだろう。 ソフィ、パスカルと知り合って間もない彼は2人の姿を同じように苦笑して見ていたが――どうしてだろう。パスカルを見る目は何処か違っている気 がした。 教官を気に掛けながらも、未だにじゃれている2人(+シェリア)に近付く。 「2人共、その辺にしとけって。シェリアも困ってるだろ?」 「はーい」 「はーい」 「真似しないの」 うなだれるパスカルを密かにソフィが真似し、それをシェリアが制した。 場が漸く静まったところで、改めて歩きだそうと、踵を返し教官の方を向けば。 彼は一瞬だけ驚いた顔を見せてから、直ぐにそっぽを向いてしまった。 ああ、成る程。 教官の気を漸く察し、隣に居るパスカルに小声で囁く。 「嫉妬してるみたいだな。教官」 「え?」 一瞬不思議そうに小首を傾げたパスカルがマリクを見、可笑しそうにくすりと笑った。 彼女は未だそっぽを向いている教官の前に立ち、何時もの様なおどけた笑みをみせる。 「きょーかん!あたし、アスベルには興味ないから!!」 「…は?」 …おいおい、パスカル。 嫉妬されてんのは俺だよ。 *嫉妬の香りがした 10-03,28 実は買って間もない頃に書いたのでアスベルが鈍感だとしらなかった。なんてこったい(( Back |