その部屋には、シェリアの字でシェリアの言葉が書かれていた。彼女らしい丁寧な字だ。
パスカルはそれを何度も何度も読み返した。


-日記-
突然雨が降るなんてついてないわ

体はびしょびしょだし
服も気持ち悪いし

家についたと思えば
凄く寒いんだもの

窓が開けっ放しだったから
寒いんだろうけど 
今日はほんとについてないわ

そういえば
電気が今日とまるんだったわね
支払い忘れてたいたから… 

ほんとに今日は厄日みたい。

看護についての
勉強をしたいんだけども
どうしたものかしら?

あ、そうそう
ライトがあったわね
 
勉強ができる分くらいは
ついてたのかもしれないわ。



翌日も見直したパスカルは、そして有る事に気付いた。






*彼女の日記



10-05,08


*解説(反転)※今回はちょっと長いです
●突然雨が降るなんてついてないわ 体はびしょびしょだし 服も気持ち悪いし
→拉致寸前の状態
●家についたと思えば(凄く寒いんだもの)
→拉致現場
●窓が開けっ放しだったから 寒いんだろうけど  今日はほんとについてないわ
→吹き抜け(窓)のある部屋に監禁されている
●そういえば電気が今日とまるんだったわね 支払い忘れてたいたから…  ほんとに今日は厄日みたい。
→電気が無い=密室
●看護についての勉強をしたいんだけどもどうしたものかしら?
あ、そうそう ライトがあったわね 勉強ができる分くらいはついてたのかもしれないわ。
→ライトの意味は命。まだ生きているという事。

シェリアが拉致され殺害される前日の日記であり監視がある為に
メッセージとして日記に残したものをパルカルは気付いた。
また、その現場にいることに彼女は気付いた

つまり彼女は次の…




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