※やや病み
※エクサ視点






横で重い瞼を閉じたり開いたり繰り返す彼はどうやら微睡を感じているらしく、体がやや此方に傾いていた。
眠れば良いと声を掛ければ刹那驚愕した顔を見せたラクシュリが、体を慌てて起こす。
声を掛けられたことに驚いたみたいだ。

そのまま寝かせてやれば良かったと悔恨したのも一瞬。ラクシュリは俺を二度瞬きして見つめた後、再び俺に寄り掛かってきた。


じゃあ寝る、と。耳に届いた言葉に無意識に微笑してしまう。
彼は本格的な眠りに身を任せ、数分時が立てばすやすやと規則正しい寝息が隣から聞こえてきた。

横目にラクシュリを見つめれば、長い睫を揺らしながら幸福な顔で眠る姿が見える。
幸せな寝顔に見惚れ、頬に手を当て愛撫した。
誕生した愛おしいと言う感情に、肩を寄せ合う。


「…おやすみ」

幸せな寝顔。艶麗な容姿。






微笑みながら、首にナイフを突き付けた。



ペンディングの狂気恋情
(愛してる。だから、壊したい)
(その優しい寝顔も、キミ自身さえも)



10-09,02


最後でほのぼのだった雰囲気を台無しにするこのクオリティー。さすが頭が末期のわたし。



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